ホタルノヒカリ2はプロの匠のの技、それとも奇跡、偶然?2011.5.13の本家からのコピーです、

ホタルノヒカリはネットで評価を見ていると1の方はみんな面白いドラマという評価が多いのですが、2の方は賛否両論いろいろ分かれています。

ホタルノヒカリ1は誰が見ても。これは非常に良くできたラブコメディーと言う評価をすると思います。

テンションが上がって下がって波瀾万丈、小技も効いて最後一ひねり、とてもおもしろかったです。

さらに、後半は二ツ木さんや要さんがすごくいい味を出し始め、少し趣が変わってきたかな

と感じました。惚れたはれたというやりとりから人が人を本当にを好きになるとはという方向に一歩踏み込みはじめそれがまたこのドラマにおもしろさと、深さを与え大成功だったと思います。

そして2が始まりましたがそれはラブコメディーでもない、ホームコメディーでもない何とも不思議なドラマでした

でもなにか居心地のいい、見心地のいいドラマでした、そして何回も、一気に見たくなる摩訶不思議なドラマ、どこがこんなに引きつける魅力があるのか、それすら良く解らないドラマでした。

話が特別おもしろいわけでもなく、どこにでもある話、それがだいたい予想した様に静かに進んでいく、もちろん綾瀬さんも藤木さんもすばらしい演技であることは間違いないのですが、また脇の人たちもいい演技しています。

でもこのドラマの魅力はそのキャラクター達が私たちの予想したように演じてしまったことですでにこのドラマが仕掛けた技に嵌まっていることに気がつきました。

結婚とはという大きなお題があり毎回それに節約とは、我慢とか専業主婦とかラブラブとか小さなテーマが出てきてそれに沿って話が進んで行きます。
出演者はそのキャラクターならこう行動するだろうなと見ている人に感じさせ、一生懸命演じます。そして決して見ている人の期待を裏切らない様に話が進んでいきます。

もちろんテンションの上がり、下がりの波はこのドラマにもあり、大波だったり、小波だったり、さざ波だったりしました、ても決して津波はきませんでした。くるぞ、くるぞと予感させても結局は寄せ波だったりしました。

どこかこんな話、見覚えがあるなと思って考えていたらひょっとして「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」の世界ではと思いました。

その世界では毎年、毎年、季節の話題でそのキャラクターがキャラクターらしい行動をして物語が進んいます。

まるですぐお隣に本当にいそうな人たちが、でも実際にはそんな人たちはいないんだけど、それはわかっているんだけど、でもいるとしたら面白いだろうなとおもえるような人たちが期待道理の物語を期待道理に演じてくれる、そんな物語だと思っています。でもそれがそのキャラクターが本当に生きているような現実感と共感を持つ事によって誰からも愛され、飽きることない長寿番組となって現在も続いています。

両方の世界に共通していえるのは、話があまり詰め込まれていないということです。

おもしろいドラマにしようとがんばるあまりいっぱい話を詰め込んでしまうというということがしばしば発生してしまうことってないでしょうか。
秋にあったスペックというドラマですが、ケイゾクの世界を次いで非常におもしろい設定で見所満点で毎週、毎週楽しみで待ちきれませんでした。
でも見終わってしまうと妙に疲れて、謎も残ったままですっきりせず、妙な満腹感で一回見直しただけでもいいかなと思ってしまいました。

もちろん起承転結きっちりと詰め込まれ、さらにジェットコースターのような上げ下げの話が好きな方もお見えでしょう。

でも、トリックのようにマンネリのようでいてちょっとひねって小技が効いていて妙にまったりとした不思議なドラマを作った堤さんにしては張り切りすぎて少し話を詰め込みすぎたしまったかなと思いました。
ドラマを見終わった後に余韻のような物を感じるか、ただ単に反響だけが残るのかの違いだと思います。

ちょっとくどくなりましたが、要はドラマに対してその話の流れを楽しむのか、そのドラマの世界を楽しむのかの違いで「ほたるのひかりは2」は後者にチャレンジしたということだと思います。

人によっては話がマンネリだとか同じ話が何回も出てくるとか、くどいとかぐずぐずした展開だとか引っ張りすぎだとかのご意見が出てくると思います。

そこをいかにして脚本家、演出家、俳優が協力してすばらしい仕事をすると、ご批判のところが全く逆になり、無駄だくどい、というのがすばらしい伏線と、気持ちのいい間に変わっていき、ドラマを大きくふくれ上がらせ、すてきな世界を作り上げていくことにチャレンジしていったのではないかと思いました。

たとえば、1話で桜木さんに「すてきなOL」とホタルさんが言われたとき、うれしくて、うれしくて早くぶちょーに知らせたくて懸命に走っていくホタルさん、本当に一生懸命走っています、しかもそれを長々と2カットも、綾瀬さんご苦労さまでした。

こんなところなんです、3年間も大好きな部長と離れて一生懸命仕事をしてきたのに、帰ってきたら何も変わっていない、いったい何をこの3年間してきたんだといわれ落ち込んでいた時、後輩に思いがけない言葉をもらってこの3年間がんばってきたことは無駄ではなかったと思い、うれしくて、うれしくて、堪らない事を表現するのにこの一生懸命走っている姿を見て感じて、想像してもらおうとして2カットも走ってもらったのではないかと思います。

これがいきなり部屋に駆け込んで部長に報告しただけなら喜びも、感動も全く薄ペラなものになっていたのではと想像します。

こんな様な仕掛けがいろんな言葉をキーワードにまだまだいっぱいあります。節約だとか、イベリコ豚、ゴーヤ、煮干し、ラブラブとかいっぱい

楽しく想像してしまう小道具や、台詞の間、ホタルさんやぶちょーの独り言これも絶妙です。こんな助けもあってこのドラマはまったり、ゆったり、安心してみれる、サザエさんの様なドラマになったのではないかと思います。またこのような世界に楽しく遊べる人にはホタルノヒカリ2は絶賛の評価をつけることになるし、そうで無い方は1と比べるとちょっと、余りよい評価をつけない人と分けることとなったと思います。